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「東洋医学とは?」・・・東洋医学と西洋医学の違い
▶︎最も大きな違いは、疾患のとらえ方です。
◎西洋医学では患者の症状や訴えを聞き、さまざまな検査をして考えられる病名を診断します。その際はその病気あるいは病原体などに対して治療方針を立てます。薬や手術が病原体と戦う主戦力となり、局部の病気は主にその部分だけの病変や異常として認識され、薬や手術でその部分の治療のみに力を注ぎます。
◎東洋医学では病気は体のある部分だけの異常ではなく、五臓六腑のすべての機能に繋がった生命体の異常として考えられます。人間は元々自然治癒力が備わっており、常に襲ってくるウイルスや細菌などの病原菌と闘っています。自然治癒力がこの戦いの主戦力となり、戦いの結果勝てば「健康」負ければ「病気」となります。東洋医学の治療はこの戦いの中で「自然治癒力」の手助けをします。同じ病名でも人それぞれの体質に適応した治療法を行わなければならず、脈・舌・顔色・患者の訴えや体調からその方の体の体質を見分けます。そのため東洋医学は基本的にオーダーメードの治療方法になります(漢方薬や鍼灸治療など)。治療では、人間の自然治癒力を高めることに重きを置いています。
★東洋医学の臓腑の役割★
東洋医学でいう「五臓」とは、体は心、肝、脾、肺、腎の五つの機能的系統からなり、それぞれ西洋医学的な意味も含まれ、その臓に関わりのあるあらゆることの総称といえます。簡単に言うと、東洋医学で意味する五臓とは西洋医学でいう臓器より広い意味を含んでいます。
「心」・・全身の血流をつかさどり、血液の循環を制御することがその主な役割です。喜びは「心」の働きの一部で、喜び過ぎると心が病み病気になると考えられています。
「肝」・・全身の気血の巡りをスムーズにすることを指揮するシステムです。血液が豊富な臓器で血の倉庫とも言われています。気血の巡りを促進し、外からの有毒物質やストレスにより生み出された老廃物を分解又は排泄して防御することが役割になります。怒りは「肝」のシステムのはたらきの一部で、激怒すると急に白目が赤くなったりします。怒りすぎると「肝」が傷み。病気になると考えられています。
「脾」・・栄養物を受け取る倉庫番。すい臓や腸などの消化吸収に関わる機能も含まれています。食べ物を消化九州し、栄養を全身に行き渡らせます。また、血液を血管の外に漏らさないようにしたりすることもその一つの役割です。考える事は「脾」の働きの一部で、考え過ぎや憂鬱が続くと「脾」が傷み、病気になると考えられています。
「肺」・・気をつかさどり、体の各器官が正常な働きをするために消耗した気のバランスを良く供給めぐらせ、空気を吸い込んで酸素を供給する管理者のような働きをします。また、気の生産や気によって促される血液の循環にも関わります。鼻が詰まると「肺」の気が順調に巡っていないということが分かります。悲しみは「肺」の働きの一部で、悲しみ過ぎると「肺」が傷み、病気になると考えられています。
「腎」・・力の源で、生殖や労働などは「腎」のパワーと関わるとされています。精気を蓄え、生殖や成長・発育に関わり、骨の機能を維持し、生まれ持ったパワーを貯蔵し、排泄機能を正常にする役割があります。恐怖は「腎」の働きの一部で、恐怖を感じ過ぎると「腎」を傷め、病気になると考えられています。
【四季の養生方法】
★養生の基本ルール★
▶︎春・夏には「陽気(ようき)」を保養すること
自然の万物と同じく春・夏では成長して茂るように「陽気」を補強して高めることにします。
▶︎秋・冬には「陰血」を滋養すること
秋・冬には収穫して貯蔵するように、「陰分」を滋養して溜めるように養生することが自然の摂理に合うとされています。
卵管障害…
卵管は、卵巣と子宮をつなぐパイプの役割を果たす器官です。卵巣から排卵された卵子をキャッチし、「膣→子宮→卵管」と進んできた精子と受精させ、受精卵を子宮に送る重要な働きをしています。この卵管が詰まると、卵子や精子が卵管を通れないため受精出来ず、妊娠に繋がりません。卵管にこのような障害が起こる原因には主に次のようなものがあります。
●クラミジアなどの感染による卵管炎や腹膜炎
●腹腔内の手術による卵管周囲の癒着
●子宮内膜症による癒着 子宮外妊娠により両側の卵管切除を行ったり、避妊手術として両側卵管結紮手術を行ったりしたあとに妊娠を希望するケースもあります。
▪️卵管障害の治療法
卵管のどの部分に問題があるかによって治療法は異なります。
「両側の卵管の途中や根元が閉塞している場合」・・・顕微鏡手術、卵管鏡、体外受精の適応になります。卵管の顕微鏡手術はかなり有効な治療手段でありましたが、大概受精が広く行われる様になってからは殆ど行われなくなってきています。卵管鏡は細いカテーテルを膣から子宮膣を経て卵管に挿入し、卵管の内腔を押し広げて閉塞部分を通す手術です。かなりの頻度で卵管が通るようになりますが、再度閉塞してしまうこともあります。体外受精は、もともとこのような卵管障害の治療を目的として開発されたとも言われています。
▪️卵管采が癒着を起こしている場合
卵管の出口である卵管采が癒着すると、卵巣から排卵した卵子を卵管の中へうまく取り込めなくなります。癒着が酷くなると、卵管采が閉じてしまい、卵管に水が溜まって卵管がソーセージのようにふくれる卵管水腫と呼ばれる状態になります。この場合、腹腔手術によって卵管采周囲の癒着を剥がしたり、卵管水腫の先に孔をあけて新しい卵管采を作る手術もありますが、手術後にまた癒着することも多く、現在は体外受精が行われることが多くなっています。
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